内部では造作工事を進めています。
こちらは中2階にあるリビングの天井板で
この上がロフトになります。
無垢板の1枚もので、しかも柾目を使うことで
木目の優しい雰囲気に仕上がりました。
このリビングの天井には間接照明も配して
壁の仕上げもアクセントウォールと
する予定です。
とても印象的な空間になると思います。
外部では窓周りや板の周りに
シーリング施工を行いました。
中で防水シートを貼っている為、
2重の防水になりますが、
表面からの水の浸入を防ぐことにより
リスクも減らすことができます。
少し遅くなったのですが、
気密測定も行いました。
高気密住宅と言われる基準が
2.0cm2/m2ですが、
弊社の施工ではその半分の
1.0cm2/m2以下を
基準値としています。
と言うのも、24時間換気の
計画換気がしっかりと行われるには
この数値が必要になる為です。
結果は0.48cm2/m2でした。
これは家全体の隙間が
コンパクトデジカメくらいの
大きさしかないと言うことです。
一般的な高気密住宅の
1/4程度の隙間しかありません。
しかも今回はスキップフロアがあり、
天井の高さも段差がある部分が多い為、
かなり複雑な施工だったにも
関わらずの数値にホッとしました。
大工さんの頑張りに感謝です。
この気密測定を何度も行っている為、今では経験上、
これくらいの数値が出るのではということがわかるようになりました。
気密についてはいろいろと意見があります。
気密が高すぎると呼吸がしにくく息苦しいと言う方もいますが、全くの誤解です。
気密性を高めるのは断熱性能をしっかりと確保するためです。
そして、計画換気を行えば息苦しくなることはありません。
これらはセットで考えるもので、中途半端な気密性では
しっかりとした換気は行えませんし、壁の中で結露が起きたり、
いくら良い断熱材を使っても断熱性能は発揮されません。
また、決して外と隔離して生活しようと言う事ではなく、
良い気候の時期には窓を開けて、換気を行ったり、
通風を考えた窓の計画を行うことは重要です。
ただ、厳しい寒さの時期や酷暑の時期には
しっかりと外とは違った環境にできると言う事が必要だと思います。
その上で、住まい手の判断や暮らし方で外の空気を
入れるかどうかを考えて頂けるようにすることが
家造りに携わる者の責務だとも考えています。
ただ、気密性の数値競争にはあまり意味がないとも考えていて、
掛ける手間とコストのバランスを見て、一定の数値以下で
しっかりと断熱や換気が担保できれば良いと思っています。